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知っておきたい老人性難聴のこと

老人性難聴は予防が大切

根治はできない?予防が重要

根治はできない?予防が重要

根治は難しい

老人性難聴を根治するためには、若返りをするしかありません。しかし、現代の医学ではそれは不可能です。そのため、大切なのは進行を遅らせることです。適度な運動や十分な睡眠、騒音被爆の回避、血液循環の改善、必要な栄養素の摂取、神経の維持など、あらゆる対策が必要です。両耳が40㏈のラインを超えると会話が困難になりますので、その場合は補聴器を検討します。周囲の人が配慮して、なるべく静かな場所でゆっくり会話することも大切です。根治は難しいと述べましたが、将来的に神経再生医療が進化し、医学的な治療が可能となる可能性はゼロではありません。

耳の血流をよくする

耳の血液の循環が悪くなることで蝸牛や脳への神経伝達が正確に行われなくなります。そのため、血流をよくして老人性難聴の進行を遅らせる必要があります。動脈硬化を避けるためには、バランスの取れた食事や適度な運動が求められます。血流障害は高血圧や高コレステロールで起こりやすくなるため、そのような食事は控えましょう。運動は負担の少ないウォーキングなどがおすすめです。1日30分程度の軽いウォーキングでも血流促進の効果があります。喫煙や多量の飲酒も避けましょう。喫煙することで血管が縮小して血流が悪くなります。これは、一般的な健康維持にもつながります。
また、内耳障害の治療ではビタミン剤の投与が用いられます。主にビタミンBやビタミンEが有効なので、これらの成分を意識した食事やサプリメントを積極的に摂取するのもいいでしょう。

大きい音に注意

大きい音や騒音に日常的にさらされることで老人性難聴の進行が加速します。騒音の多い場所、例えば鉄工所などで働いている人は老人性難聴の進行が早い傾向にあります。最近は日常的にイヤホンで音楽を聴く人も増えており、老人性難聴発症の低年齢化が懸念されています。イヤホンで大きな音を流すことで有毛細胞が破壊されていきますので、どうしても使う場合は刺激が少ないヘッドフォンを使用するなどの工夫が必要です。
また、普段から大きい音に慣れてしまうと小さい音が聞こえなくなってしまいます。テレビやラジオの音量を今一度確認し、不必要な強大音になっていないか確認しましょう。

まとめ

年齢を重ね、音が聞こえづらくなっていくのは仕方のないことだと諦める人も多いかと思います。しかし、聞こえづらさを感じた時点でどう対処するかによって、その後の耳の状態は大きく変わります。また、難聴の症状が出ていない段階から耳の血流を意識した生活習慣を送ることで老人性難聴の予防に大きな効果を発揮します。