おすすめ記事

聞こえにくいと感じたら補聴器を

知っておきたい老人性難聴のこと

老人性難聴について学ぶ前にまずは難聴の種類を知る

難聴の種類

難聴の種類

まずは難聴の種類を詳しく知る

難聴と一口にいってもその種類は多岐に渡ります。大きく分けて、難聴には「伝音性難聴」「感音性難聴」「神経性難聴」「混合性難聴」の4つがあります。

伝音性難聴

伝音性難聴は外耳から中耳にかけて、音を伝える伝音器の不具合によって起こる難聴です。代表的なのが中耳炎や鼓膜の損傷などで、医学的な治療が可能なものです。以下に、伝音性難聴の種類を細かく紹介していきます。
「先天性奇形」は生まれつき耳が奇形であることが原因で起こる難聴です。奇形の状態によって聴力のレベルは異なります。
「耳垢栓塞」は耳の中に垢が溜まり耳道がふさがっている状態で、それによって起こる難聴です。耳閉塞感や耳鳴りが主な症状です。
「鼓膜穿孔」は中耳炎や頭部への衝撃によって鼓膜に孔が空いたことが原因で起こる難聴です。鼓膜が上手く振動しないため、音が聞こえなくなります。
「急性中耳炎」は風邪などの影響で耳の中が炎症することで起こる難聴です。痛みや腫れ、発熱を伴うことがあり、難聴の程度は様々です。小さい子どもと高齢者が発症しやすいという特徴があります。
「滲出性中耳炎」は急性中耳炎が悪化した状態です。耳閉塞感、自声強調、耳鳴りなどの症状があります。
「慢性中耳炎」も急性中耳炎が悪化したことで起こるもので、痛みや腫れ、耳鳴りなどの症状があります。
「真珠腫性中耳炎」は外耳道付近に白い塊ができるもので、腫れだけでなく臭いなどの症状も伴います。
「耳小骨離断」は中耳炎や頭部への衝撃により耳小骨連鎖が途切れた状態です。伝音性難聴の中で最も聴力低下を起こしやすいものです。
「耳硬化症」はアブミ骨底が固定されることで起こります。徐々に難聴が進行し、両側性であることが多いです。女性が発症しやすいという特徴があります。

感音性難聴

感音性難聴は内耳や聴神経の感音器の不具合によって起こるものです。老人性難聴もこれに含まれます。一般的に医学的な治療による回復は難しいといわれています。
「老人性難聴」は加齢に伴い耳の力が衰えることで起こるものです。両側性で高音域から低下し、徐々に低音域も低下していきます。
「先天性感音性難聴」は遺伝や母胎のウイルス感染などが原因で起こります。
「メニエール病」は内耳のリンパ液が異常増加することによって起こります。一側性が多く、聴力低下だけでなく耳鳴りやめまいなどの症状を伴います。
「突発性難聴」はウイルス感染や血行障害、リンパ異常などが原因で起こります。
「騒音性難聴」は騒音の多い環境に長時間さらされて有毛細胞が破壊されることで発症します。
「聴神経腫瘍」は聴神経に腫瘍ができることで起こるものです。
「薬物による難聴」はストレプトマイシン、カナマイシン、抗生物質などの投与が原因で起こる障害です。

神経性難聴

内耳から脳に信号を送る聴神経の障害が原因で起こるのが神経性難聴です。神経の異常が原因なため、補聴器や人工内耳を使用しても改善が難しい状態です。

混合性難聴

混合性難聴は伝音性難聴と感音性難聴の両方を発症している状態です。